Q&A
お墓は移動しても良いのでしょうか?
実は、お墓の移動を推奨するご住職は多くいらっしゃいます。本来のお墓の在り方は、お住まいの近くで思い立った時にいつでもご先祖様の供養ができ、良いことがあれば報告をし、思い悩むことがあえば相談できる「生きている人の心の拠り所」でなければならないという考えからです。
お墓の移動をするのは、どんな方が多いのでしょう?
地方出身でお墓を既にお持ちの方やバブル期の「霊園ブーム」のときに、郊外にお墓を購入された方ですね。皆さん、当時は50歳代でしたが、今は80歳を超え、「遠方までお墓参りに行けない」という理由で移転することが多いです。
手続きや費用が大変そうですが…。
そう思われる方も多いですが、それほど難しくはありません。
手順としては、
①現在のお墓を管理するお寺や霊園に連絡し、了解を得る
②移転先となる新しいお墓を探す。
③現在のお墓がある市区町村役場に行き「改葬許可証」を発行してもらう。
④ご遺骨を取り出しお墓を撤去する
⑤新しいお墓へ改葬許可証を提出しご遺骨を埋葬する。
以上です。この手続も大抵1日で終わります。
お墓の撤去費用についても数万円から数十万円程度で行えます。
どこか相談するところはありますか
私どもでも可能です。
改葬手続きや代行も行っておりますし、相談は無料で受付ております。
お墓
お墓は亡くなった方のお骨を納めておく場所とお考えの方が多いと思いますが、本来は生きている方の心のより所でございます。
良いことがあったら報告しに行き、悪いことがあったら憂さ晴らしに行くそんな場所がお墓ですので、思い立った時に行けるのが本来のお墓です。
墓地を買うには
まず気になる墓地を見学に行ます。
(インターネットやチラシなどで情報が見つかりますが、情報は一部しか載せてませんので、問い合わせをして見てください。見学は無料ですので納得いくまで見て回ってください。)
比較検討し気に入ったら契約書を交わします。
(この時住職や墓地管理者に会って話を聞いたほうがより安心できます。)
土地(永代使用)と同時に墓石の説明を聞き好みの形や石が決まったらこちらも契約書を交わします。
(最近では様々な形がございますが、とても長くお使いになるものですのでシンプルが一番です。)
最後にお支払いをして頂きます。
(現金を手渡しでは無く振り込みにされたほうが記録も残るので安心です。)
永代使用料
お墓は土地を買って墓石を建てるのではなく、墓地として認められた土地を管理者から代が続く限り使わせてもらう権利を買って墓石を建てます。都営霊園でも寺墓地でも全て同じです。
(もし管理者に出て行ってくださいと言われたら無条件で出ていくしかありませんしお金も返してもらえません。)
石の種類
現在のお墓には御影石が多く使用されています。御影石の中でも白やグレー・赤・ピンク・グリーン・黒など沢山ございますし、産地も日本や中国・インド・南アフリカ・ヨーロッパ等色々な国で採れますが、どれを使っても耐久年数は100年以上持ちます。色で料金の違いがあるのは生産量の違いや欠点のあるなしがあるからです。日本産だから良いというものではありません。)
お墓の引越し
お墓を移動させると善くないと思われる方も多いと思いますが、そもそも何故引越すのか。「もっとお墓参りに行きたい、先祖を大切にしたい」と言う思いから行うのですから、いつでもお参りできる環境になることはとても良いことですし、お釈迦様もお墓移動は善くないなど言っておりません。
引越しの手順
とても簡単です。
① 今お墓のある管理者(住職等)に引越しの旨を伝える。
② 新しい墓地を決める。
③ 市区町村役場に書類を提出する。
④ 今のお墓を供養しお骨を出す。
⑤ 今のお墓を更地にする。
(費用は大きさにもよりますが5万~30万円くらいで収まります)
⑥ 新しいお墓に納骨すれはお終いです。
わからないことは業者に聞けば教えてくれます。
お墓を買う時期
お墓はいつ買っても良い物なので、誰も亡くなってない方やお墓の引越しの方はついつい先延ばしになってしまいます。一番良いのは思い立った時に良いご縁がある時でございます。
まず、思い立ったら見学に行ってみてください。
後継者
後継者のいない方や夫婦だけ・単身者はお墓が買えないのではと言うご心配があるかもしれませんが、今はほとんどの墓地が大丈夫です。お寺は後継者がいらっしゃらなくなってしばらくはそのまま住職が見てくれ、将来的には永代供養墓で供養してくれますので安心です。
後継者が姓の違う娘様やご親戚でもお墓を継承できる所も沢山ございます。
宗派替え
皆様もご存じのように、仏教はお釈迦様から生まれ歴史と共に枝分かれしたのが宗派でございます。
宗派を替えてもお経が少し違うくらいで供養する気持ちは変わらないので、あまり気にされることではないと思います。昔はお寺も藩主が変わる度に宗派替えをしていたくらいです。
お墓と税金
葬儀費用は申請すると相続税から控除されますが、お墓は控除されません。お墓の節税対策はどうしたら良いかと言うと、生前にお墓を買うことです。お墓は車や住宅の様な財産とみなされませんので、何百万円のお墓があっても相続税は掛かりません。これは、生前に買わないと意味がなくなってしまいます。
お墓とペット
通常、お墓にワンちゃんネコちゃんなどのペットと一緒にお墓に入る事は出来ませんが、最近ではペットも家族と言う考えを理解してくださる住職もいらっしゃいますので相談してみてください。
お経料(お布施
いくら包めば好いか判らない方も多いと思います。お寺に聞いてもお気持ちでと言われてしまいます。
平均的に東京では一法要(四十九日・一周忌など)5万円くらいが相場と言われております。
二法要の場合(四十九日+納骨など)10万円くらい。
三法要の場合(四十九日+納骨+墓地開眼)10万円くらい。
もちろんそんなに包めない方もいらっしゃいますので、あくまでも平均費用でございます。
寄付
最近は寄付をいただかずにお寺の運営をしている所も少ないながらも出てきました。
けれど、通常のお寺はいまだに寄付をお願いしている所も多いのが現実です。ですがお願いされた寄付を出来ない場合は、その時できる範囲で良いのです。もしそれで文句を言うようなお寺なら考え物です。
法要
本来、法要はお寺がやれと言うものでなく自発的にやるものですが、お寺から連絡が来るとやらやらなければいけない様に思ってしまいます。ここで、言われるまま法要しても故人の供養にはなりませんので、ご自分のペースで法要を行ってください。法要はやらないからと言ってお寺は怒りません。
分骨
分骨をされても何の問題もございません。お釈迦様は世界各地に分骨されているそうです。
散骨
自分がもしもの時は海や山にお骨を撒いてほしいという方が多いと思いますが、いざ残された方は全て撒いて無くなってしまうと拝む対象がなくて寂しいという方が多いようです。
もし、本当に散骨をご希望であれば遺書に書いておくのが良いでしょう。
散骨について詳しくお知りになりたい方はお問い合わせください。
檀家
皆様、「檀家」という言葉に良いイメージがないと思います。それは檀家になると大変だという噂しかはいってこないからです。実際に檀家になって何が大変かと言うと寄付とお付合いがあることです。お寺の中には寄付もなくお付合いも強制のない所もございますし、皆様のご想像よりも楽な所も沢山ございますので、「檀家」という言葉を怖がらなくて大丈夫です。
霊園に墓地をお持ちの方でもいつも同じお寺にお経をお願いしていて寄付も払ってる方も沢山いらっしゃいます。
その他
お墓や法要、お寺の事は誰に相談したらよい物なのか悩まれてしまうことがございます。夫婦や家族でも相談しにくい事もございますので、そんな時はお気軽にご連絡いただけたらと思います。